鎌田信号機 Web Magazine
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第三話 2/3 |
第二章 外地編
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忍の一字に勝つ |
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嘘か誠か、そのような流言飛語が著しく、毎時が緊張と不安の連続だった。時々わが護衛艦から発射する爆雷の音に、 |
自分は幼少時代より車、船にはまったく弱く、長時間乗ることは苦痛であったので、その時船倉で筵を敷いた上に数十名の兵隊たちとともに寝転がって、立ち上がることもできずにいた。 |
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元気な将兵たちは、両サイド垂直に下がって大揺れに揺れている縄梯子で、ほとんどの者が看板へ這い上がって行く。その方がいざ |
この物語は鎌田信号機株式会社 創業者 故 鎌田大吉が平成7年に自費出版した戦争体験記「わが胸の夕日は沈まず」に基づいて掲載させていただきました。執筆については、当時の記憶や戦場での個人的体験を基に行いましたが、誤報の可能性や失礼な表現がある場合がございます。戦争中という特殊な状況下であった事につきご寛容いただきますようお願い申し上げます。 |
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