鎌田信号機 Web Magazine
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第四話 1/3 |
第二章 外地編
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南国での呑気なひととき・・・・・
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此処はサイゴン 小パリー |
とよく唱ったものだ。こころみに平和な国サイゴンの象徴ともいうべき地にやってきた。何の不安もない。部隊の一行は笑顔に満ち溢れている。自分もその一人であった。 |
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こういう状況の中にいると、戦場という実感はまったく湧いてこない。おそらくこの仏領印度支那が、南方の国で日本軍を平和進駐させてくれた唯一の友好国だったのではないだろうか。今にして感謝の念を新たにせざるを得ない。 |
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この物語は鎌田信号機株式会社 創業者 故 鎌田大吉が平成7年に自費出版した戦争体験記「わが胸の夕日は沈まず」に基づいて掲載させていただきました。執筆については、当時の記憶や戦場での個人的体験を基に行いましたが、誤報の可能性や失礼な表現がある場合がございます。戦争中という特殊な状況下であった事につきご寛容いただきますようお願い申し上げます。 |
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