鎌田信号機 Web Magazine
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第七話 1/2 |
第三章 決死編
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甘党陣屋へ行くチャンス到来
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2時間余りで目的地マニラ兵器廠に到着した。班長殿と兵器受領をすませてひと安心、許可を得て、自由行動となる。 |
待ちに待って、自分が用意してきた飯盒に「おはぎ」を入れて、水筒に「ぜんざい」を入れ、そしらぬ顔をして仲間たちのために持ち帰る。原則的には店内で食べる事が条件であるが、そのあたりは実にわれながら要領が良かったものだ。 |
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マニラ出張へ同行の班長殿は、自分が甘党陣屋にいる間の数時間は「どこでなにしてなんとやら」で、自分は知るよしもない。しかしマニラ出張時のある日、班長殿の行動を尾行してみた。そして |
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この物語は鎌田信号機株式会社 創業者 故 鎌田大吉が平成7年に自費出版した戦争体験記「わが胸の夕日は沈まず」に基づいて掲載させていただきました。執筆については、当時の記憶や戦場での個人的体験を基に行いましたが、誤報の可能性や失礼な表現がある場合がございます。戦争中という特殊な状況下であった事につきご寛容いただきますようお願い申し上げます。 |
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