鎌田信号機 Web Magazine
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第八話 2/2 |
第三章 決死編
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アンチポロの思い出
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その夜、約2年ぶりにかしわ料理にありついて、兵器班員は大いに喜びあった。民家の樹木には鶏が住んでいるぞと、各班ごとに夜になれば懐中電灯で照らすことが楽しみになったが、「柳の下にどじょう」ならぬ「木の上に鶏」はそれ以上おこらなかった。 |
アンチポロよりマニラの大空を眺めて
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その間約半時間ぐらいであったが、在比日本空軍基地、クラーク、東飛行場の戦闘機などは一瞬にして再起不能、全滅の運命となったようだった。以後フィリピン諸島に対する制空権は米空軍の掌握下となった。 |
第八話終わり
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この物語は鎌田信号機株式会社 創業者 故 鎌田大吉が平成7年に自費出版した戦争体験記「わが胸の夕日は沈まず」に基づいて掲載させていただきました。執筆については、当時の記憶や戦場での個人的体験を基に行いましたが、誤報の可能性や失礼な表現がある場合がございます。戦争中という特殊な状況下であった事につきご寛容いただきますようお願い申し上げます。 |
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